葉加瀬太郎さんのソロデビュー10周年の記念コンサートに行って来ました。
さすがの人気で、開演前から、ホワイエにも、客席にも人があふれかえっていました。
葉加瀬太郎さんの音楽は、CDショップでは、イージーリスニングコーナーに置かれています。
ジャズだけでもない、クラシックだけでもない、アルゼンチンタンゴだけでもない、本当に音楽のジャンルの垣根を取っ払った音楽です。
カチカチのクラシック音楽ファンの方は、芸大や音大を出て、クラシックの道に進まず、ジャズや、ロックや、ミュージカルに進む人達を軽視する傾向があるようで、私の周りにもそういうことを言う人が何人かいます。
人それぞれの、音楽の趣味や、考え方が違うのは当たり前なので、それがいいとか悪いとかを議論するつもりはありませんが、文学と同じで、音楽に垣根をつけ、優劣をつけるのは狭量ではないかしら…と思います。
今回のコンサートは、オリジナル曲、ジャズ、アルゼンチンタンゴというラインアップで、クラシック的なものはなかったのですが、バイオリンの響きや、テクニックは、クラシックコンサートで聴く著名な方々のバイオリンの演奏と、全く変わらないものでした。
それ以上に素晴らしいと思うのは、葉加瀬太郎さんや、そのバンドのメンバーの全員が、実に生き生きと楽しそうに演奏していることです。
音楽は楽しい!楽しまなくっちゃ音楽ではない!!ということが、同じ空間にいるだけで、即座にわかってしまいます。
国境も、時代も、ジャンルも、すべてバリアフリーの居心地の良さが、
葉加瀬さん達の紡ぎ出す音楽には感じられます。
私達は、この塾という仕事を通して、生徒さん達に、人生の素晴らしさを、人生のちょっとだけの先輩として、教えていけたらいいな…と思っています。
自分の感性のスイッチをどんどんONにして、音楽、文学、演劇、芸術全般の素晴らしいものに触れ、自分の人間性を豊かにする必要があります。
引き出しが空っぽなら、人には何も伝えられないのですから、これからも、どんどん内面を豊かに出来るものに、積極的に触れていこうと思っています。
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