fc2ブログ
音楽は楽しむのが基本!!葉加瀬太郎さんのコンサートに行って・・・。
葉加瀬太郎さんのソロデビュー10周年の記念コンサートに行って来ました。

さすがの人気で、開演前から、ホワイエにも、客席にも人があふれかえっていました。

葉加瀬太郎さんの音楽は、CDショップでは、イージーリスニングコーナーに置かれています。
ジャズだけでもない、クラシックだけでもない、アルゼンチンタンゴだけでもない、本当に音楽のジャンルの垣根を取っ払った音楽です。

カチカチのクラシック音楽ファンの方は、芸大や音大を出て、クラシックの道に進まず、ジャズや、ロックや、ミュージカルに進む人達を軽視する傾向があるようで、私の周りにもそういうことを言う人が何人かいます。

人それぞれの、音楽の趣味や、考え方が違うのは当たり前なので、それがいいとか悪いとかを議論するつもりはありませんが、文学と同じで、音楽に垣根をつけ、優劣をつけるのは狭量ではないかしら…と思います。

今回のコンサートは、オリジナル曲、ジャズ、アルゼンチンタンゴというラインアップで、クラシック的なものはなかったのですが、バイオリンの響きや、テクニックは、クラシックコンサートで聴く著名な方々のバイオリンの演奏と、全く変わらないものでした。

それ以上に素晴らしいと思うのは、葉加瀬太郎さんや、そのバンドのメンバーの全員が、実に生き生きと楽しそうに演奏していることです。

音楽は楽しい!楽しまなくっちゃ音楽ではない!!ということが、同じ空間にいるだけで、即座にわかってしまいます。

国境も、時代も、ジャンルも、すべてバリアフリーの居心地の良さが、
葉加瀬さん達の紡ぎ出す音楽には感じられます。

私達は、この塾という仕事を通して、生徒さん達に、人生の素晴らしさを、人生のちょっとだけの先輩として、教えていけたらいいな…と思っています。

自分の感性のスイッチをどんどんONにして、音楽、文学、演劇、芸術全般の素晴らしいものに触れ、自分の人間性を豊かにする必要があります。

引き出しが空っぽなら、人には何も伝えられないのですから、これからも、どんどん内面を豊かに出来るものに、積極的に触れていこうと思っています。
スポンサーサイト



【2006/12/11 00:10 】 | 随筆 | コメント(0) | トラックバック(0)
本当に大事な勉強とは?
学校教育について、いじめの問題や、必修科目の履修ができていなかったことなど、様々な問題が噴出して、私も一度ゆっくり考え直してみたいと思い、しばらくブログもお休みしていました。

色々な場所で、色々な人がコメントしていましたが、ほとんどの人が、
学校の勉強で大事なのは、主要五科目以外の勉強だと言っていたことに、少しがっかりしました。

もちろん、実生活で、目に見えて難しい数学や物理、化学などが必要になったりはしませんが、主要五科目というだけあって、やはり勉強、学問の基本は、算数・国語・理科・社会・英語なのだと思います。

受験勉強のために、その主要科目すら最小限に削ってしまうことは、もってのほかだと思います。

勉強の基礎が出来ていないのに、何も積み重ねられません。
勉強することは、人間形成の基礎でもあると思います。

例えば、善悪の判断などの良識の範囲がわからずに、いじめがエスカレートして、人の命を軽々しく奪ったり、傷つけたりしますが、そういうことは、真面目に授業を受けていたら、小学校の国語の時間で習ういくつものお話から、自然に学ぶことができます。

社会の授業でも、実生活で必要な、いくつものルールを学ぶことが出来ますし、理科の授業では、生物界や宇宙の法則を学びます。
科学というものは、いくつもの実証がなされて、法則が成り立っているものですし、数学は、その究極で、必ず答えがあります。

そういうものを学ばず、ただ、体育や、音楽や、図工など、自分達が楽しいものだけをしていたらいいという考えは、実際はとてもアンバラン
スな人間を産み出してしまうと思います。

野球だけが上手でも、サッカーだけが上手でも、音楽だけが秀でていても、それしか出来ない人になってしまってはいけないと思います。

一芸入試が盛んになって、何か一芸にさえ秀でていたらいいという風潮は、偏差値ばかりを求めた挙句に、偏った学力を、能力と勘違いした大学生を量産してしまった時と同じくらい、危険な気がします。
  
実るほど頭を垂れる稲穂かな…という俳句について書いた時にも述べましたが、本当に能力のある、優れた人ほど、何事にも謙虚です。
それは、きちんとした人格形成をしてきたという、確かな自信に裏打ちされているからではないのでしょうか。

なんのために、主要教科があるのか…それは、入試科目だからではなく、勉強の、学問の、いや、人間としての一番の基礎を学ぶ科目だからだということを、教育に携わる人達が、もう一度生徒に教える必要があるのではないでしょうか。
【2006/12/07 19:32 】 | 随筆 | コメント(0) | トラックバック(0)
| ホーム |