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作られたブームになって欲しくない…「のだめカンタービレ」
昨今、クラシック音楽がブームで、モーツアルトの音楽が、アルファ波を出して、リラックス効果があるとか、癒しの作用があるとか…集中する時に聴くとよい音楽や、午後に聴く音楽など色々なCDが出ています。  

CD屋さんや、CDレンタルショップなどでも、クラシックの在庫を増やしたり、目立つ位置にレイアウトを変えたりしています。

クラシック音楽がとっつきにくくて苦手だという若い人たちに、このブームの火付け役的な役割を果たしたのが、漫画の「のだめカンタービレ」だと言うことです。

原作がコミックである作品は、ある程度のヒットが見込めるというわけで、TVドラマ化が流行っていますが、ご他聞にもれず、今秋のドラマに登場しました。

確かに、本格的なオーケストラシーンや、ピアノやバイオリンを弾く場面で、本物のクラシックの名曲が流れるので、有名な楽曲紹介にはなっていると思います。

漫画やテレビの影響力はとても大きいので、今までも、ブームの仕掛け人がいて、作られた人気が一時的に上昇した物が多数あります。

私は、音楽はどんなジャンルのものでも好きです。
クラシックも大好きです。
難しいもの、堅苦しいものだと思っている人達が、クラシック音楽をもっと身近なものに感じてくれるようになれば嬉しいなと思っています。

音楽に限らず、古典と呼ばれるものは、素晴らしい何かがあって、洋を問わず、時代を経て受け継がれてきたのですから、歴史を生きる我々も、次の時代に引き継いでいかなくてはなりません。
 
第18回高松宮殿下記念世界文化賞での、常陸宮殿下のお言葉の中に、「混迷する世界情勢の中で、芸術の持つ力は、人々の共通の言語として、相互理解の源でもあります。」とありましたが、音楽に限らず、
文化、芸術というものは、世界を結ぶ力を持っていると思うので、絶やすことなく次世代に渡していきたいと思います。

「のだめカンタービレ」が、単なる一時的なブームで終わらず、クラシック音楽人口の裾野を広げてくれることを願っています。
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【2006/10/20 00:21 】 | 随筆 | コメント(0) | トラックバック(0)
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