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まわり道のすすめ
五月も半ばを過ぎ、学生さんたちは、新しい学校や学年にも慣れ、中学生や高校生は、一学期の中間テストも始まったことと思います。

どんどん新しい勉強が進み、授業についていける人と、そうでない人の差が出てくるのも、この時期からだと思います。

人生では、つまづいた時に、一からやり直そうと思っても、実際にはなかなか、つまづいた時点まで戻ってやり直すのは大変です。

学生時代というのは、小学校一年生から、たとえ大学四年生まで学んだとしても、たかだか16年のことなのです。

勉強で、わからないことが出てきた時、一番基礎に戻ってやり直す時間は、本当はたっぷりあるのです。

急がば回れという格言がありますが、最初は他の人に遅れてしまうと焦っても、ちょっと恥ずかしいと思っても、どこの時点でわからなくなったかを考え、そこに戻って学習すれば、案外わかるようになるものです。

取り返しのつかない学習の遅れというのは、本当はありません。

必ずわかるようになるのですから、思い切って小学生の勉強にまで戻って学習し直す勇気が、時には必要だと思います。
【2007/05/20 15:28 】 | 随筆 | コメント(0) | トラックバック(0)
秘境の現状
所用があったので、ゴールデンウイークを利用して、徳島に行き、ついでに足を延ばして、大歩危・小歩危に行ってきました。
 
地下駐車場まである、ラピテという施設もあり、ご他聞にもれず、観光名所として人工的なものが加えられていました。自然は素晴らしく雄大で、その絶景に見入ることは出来ましたが、整備され尽くした感は否めず、少し残念な気がしました。

そして、いよいよ、日本三大秘境の一つと言われる、祖谷のかずら橋に行ってみて、そのあまりの俗化ぶりに、唖然、愕然として、失望しました。

秘境のたたずまいはどこにもなく、観光みやげを売る大きなコンクリートの建物を通らないことには、かずら橋には行けないような仕組みになっているのです。

その建物も込み合っていましたが、坂を下って、橋を渡る手前は、万博の日立館に並ぶより過酷なような長蛇の列です。
みんな、疲労の色をにじませながら、それでも並んでいました。

今の日本で、秘境と呼ばれるような所は、もうないのだと思います。

旅行のガイドブックに載り、テレビで放送される所のどこが秘境でしょうか…。

筑摩書房の現代文の教科書に掲載されている、今福龍太氏の「ファンタジー・ワールドの誕生」という文章の中に、「食人族ツアー」と銘打って、未開の文化に触れられるという旅そのものが、すでに文明によって
プロデュースされたものであるという意味のことが書いてありましたが、結局、メディアに触れた時点で、秘境でもなんでもなくなってしまうのです。

観光地として、生活もかかっているのですから、秘境を秘境のまま保存することは、成り立っていかないことなのですね。

淋しいことですが、仕方のないことなのかもしれません。
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【2007/05/04 23:21 】 | 随筆 | コメント(0) | トラックバック(0)
句読点の難しさ
正しい日本語を使おうと提言されて久しいですが、本来言語は生もので、時代や地域によって微妙に違ってきて当然だと私は思います。

だからこそ、古典文法などと、ややこしいものを学ばないと、同じ日本の文学でさえ読むことが出来ないのです。

もう一つ、厄介なものは、句読点です。

本来は、読みやすく、意味が正しく伝わるように打つのですが、平安時代の文学では、「、」があれば、すぐ後ろの文節にはかからないという法則があると教わりました。

実際は、平安時代に「、」は打っていないので、後世の人が打ったものでしょうし、文法などと科学的なものは、明治時代になってから、法則を見つけ出したものですから、本当のところは、諸説様々でいいのだと思います。

前に、新聞のコラムに、地方の選挙のポスターに、「、」で止まっているキャッチコピーがあって、その含みを持たせた言い方に惹かれたので、その人に投票したと書いてありました。

「、」の効用は、先日劇団四季が上演した、三島由紀夫の「鹿鳴館」の戯曲に、よく表れていて、台詞の「、」の一つ一つに意味があるということです。

私も、久し振りに「鹿鳴館」を読んでみましたが、どうも話の筋に興味がいってしまい、「、」の意味まで考える暇がありませんでした。

それほど、「、」に心奪われないのが、戯曲を読む側にとっては、面白い作品だと言えるのでしょう。

日本語は奥が深いとつくづく思います。
【2007/04/24 14:31 】 | 随筆 | コメント(0) | トラックバック(0)
卒業生が遊びに来てくれました!
春休みに、当塾の卒業生の椿原慶子さんや、荒川奈緒さん、荒川友美子さんが、久し振りに遊びに来てくれました!!


時の流れるのは速いもので、この間まで慶子ちゃんは小学生で、椅子に乗って遊んでいたのに、もう就職活動だとか、奈緒ちゃんはアメリカに留学するとか…大学生活も終わりに近づいています。

なかなか日どりが合わなくて、二組とも、かなり久々に会ったのですが、みんな頼もしく成長していて、とても嬉しかったです。

若い息吹を頂いて、私も勇気付けられ、また頑張ろうと思えます。

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【2007/04/08 16:37 】 | 随筆 | コメント(0) | トラックバック(0)
新年度!
久しぶりの更新になってしまいました…(汗)

今日から新年度ですね!
今年度も、私達スタッフ一同、心をもう一度新たにして、生徒さん達と共に、最大限に
満足していただけるような、中身の濃い時間を過ごしていただけるよう、
これまで以上に、一生懸命努力していきたいと思っております。

4月からも、皆様何卒よろしくお願い申し上げます!

夙川も、この数日で一気に桜が咲き始めました。お花見にもいい時期になってきましたよ。
皆様も是非!

(K)
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【2007/04/02 11:09 】 | 随筆 | コメント(0) | トラックバック(0)
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